目次
1947年創業。「建設ドクター」を標榜し、建物を建てるだけでなく、コンサルティング・設計・施工・アフターフォローまでをワンストップで対応するコンストラクションサービス企業の内藤建設株式会社。公共工事や工場・オフィスなどの大型施設から戸建て注文住宅事業、既存建物の再生建築まで幅広く手がけ、まもなく創業80年を迎えます。そんな地域密着型の建設会社が、将来を見据えた採用活動の強化を目的に参加しているのが「Kimeteビレッジ」です。参加前の課題から具体的な成果、現場での人の輝き方発見ツール(アセスメントツール)「マルコポーロ」の活用まで、代表取締役社長の内藤氏にお話を伺いました。
| 参加前の課題 | 新卒採用はこれまで必要に応じて対応してきたが、将来的な人材確保や組織成長を見据え、採用体制を強化する必要があると感じていた。 |
| 参加の決め手 | KIMETE(当時:武蔵野)の実践的な採用手法を現地・現物で学べることに加え、データや他社の成功事例をもとに再現性高く活用できる環境に魅力を感じた。 |
| 参加後の成果 | KIMETEが構築してきた採用の仕組みとアセスメントツール「マルコポーロ」のデータを活用することで、安定した採用人数の確保とマッチング精度の向上を実現。 |
将来的な組織の持続的成長を見据えて、Kimeteビレッジに参加
――Kimeteビレッジに参加されたきっかけや、当時貴社が抱えていた採用課題についてお教えください。
内藤氏:当社は当時、新卒採用に関しては学生から応募があれば面接を行うという、いわば受け身の採用体制でした。短期的には大きな問題はありませんでしたが、将来的な人材構成や組織の持続的成長に課題が出てくるのではないかという懸念がありました。そこで、改めて採用活動を強化していく必要があると考え、Kimeteビレッジへの参加を決めたんです。
――KIMETEとはいつごろからお付き合いが始まったのですか?
内藤氏:2013年ごろからですね。経営や採用について、その都度さまざまなアドバイスをいただいてきました。その中で新卒採用の重要性についてお話を聞いたことが、自分たちの考えを見直すきっかけになったと思います。
Kimeteビレッジで実践的かつ再現性の高い採用ノウハウを習得

――新卒採用のコンサルティングは多くの選択肢があると思いますが、その中でKimeteビレッジを選ばれた決め手はどのような点だったのでしょうか?
内藤氏:一番の決め手はKIMETEさんが自社の面接や採用の取り組みなど、実際の現場を見せてくださる点でしたね。面接や会社説明会、内定者研修といった一連の流れを含めて、“現地・現物”を確認できたのはとても大きかったです。
これまでKIMETEさんが培ってきたノウハウを惜しみなく開示していただけるのはとても魅力的でしたし、採用に成功している企業の事例をベンチマーキングできる点もよかったですね。他の企業の成功事例を学べる環境はなかなかないのではないかと思います。
――実際にKimeteビレッジに参加された際に、特に印象に残っていることはありますか?
内藤氏:例えば、採用時に使用する面接シートや質問項目については、単に資料を提供していただくだけではなく、「なぜその質問をするのか」といった意図まで丁寧に教えていただけたのが印象的でした。実際の現物を見せていただけてしかもその場で質問できる環境があったことで、導入・活用がしやすく、継続もしやすいと感じましたね。また、面接シートについては、アセスメントツールの「マルコポーロ」と組み合わせて仮説検証を行っている点にとても意味があると感じました。マルコポーロで得られた情報をどう活用するかが重要で、それを前提に面接シートが設計されている。だからこそ、より効果が出るのだと実感しました。
※マルコポーロとは
個人の性格特性、ストレス耐性、モチベーション、リーダーシップなど、より深層的な部分を分析できるツール。組織の状況も同時に分析し、個人と組織の最適なマッチングが可能。回答の信ぴょう性を測る指標もあり、嘘をついたり良く見せようと大げさに回答した場合も把握できる。
データと仕組みの活用で採用を安定化、マッチング精度も向上

――現在、貴社ではKimeteビレッジで得られたノウハウをどのように活用されていますか?
内藤氏:基本的にKIMETEさんの取り組みやノウハウをほぼそのまま取り入れていますね(笑)。総合人材サービス「ミルメ(学生や応募者の仕事の処理能力や性格特性を分析できるツール)」や「マルコポーロ」、面接シートなどを総合的に導入して採用に活用しています。当社は建設業なので業種特有の項目を設けるなど一部の違いはありますが、全体の構成としてはほぼ同じです。
――そうした体制に切り替えてから、採用の成果はいかがですか?
内藤氏:毎年、安定して採用人数が確保できるようになりました。以前の採用人数は年間で1〜2人、あるいは0人という年もありました。それが今では平均して5人前後は採用できており、多い年には10人以上採用できたことも。さらに、「ミルメ」や「マルコポーロ」、面接シートなどを活用することで、学生とのマッチング精度が高まったことも大きな成果ですね。以前のように面接と履歴書だけに頼る採用ではなくなりました。
――採用された方とのマッチングはいかがですか?
内藤氏:マルコポーロを活用することで、マッチングの度合いはある程度判断できています。実は採用が厳しかった時期にマルコポーロのデータをあえて重視せずに採用したことがあったのですが、そのときはうまくいかなかったんです。その経験からも「採用できれば良い」というわけではなく、やはりマッチングが重要だと実感しています。会社の社風や仕事の特性と、学生の特性が合っていないと、早期離職につながるなどお互いにとって良くありませんから。もちろんデータがすべてではありませんが、何もない状態に比べればはるかに精度は上がります。そのため、マルコポーロをはじめ、面接シートや各種診断ツールを組み合わせて採用を行うようにしています。
――各種のツールを組み合わせて使うことによって、組織に変化はありましたか。
内藤氏:当社が求める人材像は「正直・元気・素直」の3つなのですが、以前全社員にマルコポーロを受けてもらったところ、「誠実さの数値が高い」という特徴がみえてきました。これは当社の採用方針が反映された結果だと思っています。
実践的な採用ノウハウの習得が、採用担当者の成長を後押し

――Kimeteビレッジに参加することで、採用担当者の方の教育にもつながっていると伺いましたが、どのように活用されていますか?
内藤氏:やはり、現地・現物のノウハウを学べる場があることで、担当者は自然と成長していると感じますね。Kimeteビレッジではおよそ100社の事例に触れることができます。ロールプレイングに加えて現場見学がありますし、ノウハウの共有やサポート企業同士でのベンチマーキング、情報交換も活発に行われています。そうした環境があることで、実践的に学びながらスキルを高めていけるのだと思います。
マルコポーロをフックに母集団形成を強化。他社との差別化で応募を促進
――貴社では会社説明会の前に、マルコポーロを使った自己分析を学生に案内されているそうですね。
内藤氏:これは最近始めた取り組みなのですが、主にインターンシップで活用しています。学生は企業分析は行っていても、自己分析を深く行う機会は意外と少ないんですよね。その点に着目して、学生の興味を引くフックとして活用しています。これをきっかけに学生に集まってもらい、会社説明会へ参加してもらう流れをつくっているんです。導入してから学生が集まりやすくなり、選考もスムーズに進むようになりました。やはり、早い段階で学生との接点をもち、会社説明会へつなげていく母集団形成が重要だと感じています。
会社説明会を聞いてもらい、興味をもっていただければ面接に進んでもらう、という流れですね。特に当社のような地方の中小企業の場合、学生にとっては最初「他にもたくさん会社がある」という認識になりがちです。だからこそ、こうした導入口を設けることで、「この会社は他と違う」「面白そうだ」と感じてもらえる。他社との差別化につながる有効な取り組みだと思っています。
現地・現物とデータ活用を軸に、採用を継続的に進化させるKimeteビレッジ

――Kimeteビレッジの導入を検討している企業に対して、お勧めできる点を教えてください。
内藤氏:Kimeteビレッジの大きな特徴は、「現地・現物があること」「判断のためのエビデンスツールがあること」、そして「ベンチマーキングができること」、この3点が揃っているところだと思います。採用コンサル自体は数多くありますが、その中であえてKimeteビレッジを選ばない理由があるなら、むしろ他にどんな選択肢があるのかを教えてほしいと思うくらいですね(笑)。最近ではAIを活用した診断ツールも登場して、学生の特性や社内コミュニケーションの分析もできるようになってきています。もちろん100%正確というわけではありませんが、確実に進化しています。当社も10年以上、KIMETEさんに採用支援をしていただいていますが、採用というのは一時的にコンサルを受けただけでうまくいくものではなく、継続的に現地・現物を見ながら改善していくことが重要だと改めて実感しています。
――どのような企業に特にお勧めしたいですか?
内藤氏:毎年の採用市場の状況に応じて対応していきたいと考えている中小企業には、特にお勧めしたいです。採用では、学生も環境も競合も変化するなかで状況を分析し、その年に合った対応を検討したり、AIなど新しい手法に適応したりすることが求められます。その点、Kimeteビレッジのようにネットワークを活用して情報を収集・共有し、ツール開発やAIの活用までできる仕組みには大きな価値があると思います。そのネットワークに入ることで、常に最新の現地・現物を学びながら、採用活動を継続的にアップデートしていける。そう考えると、やらないよりはやったほうが成功確率は確実に高まると思いますね。