広告を有効に使えず、人材が獲得できなくて悩んでいる担当者の方は多いのではないでしょうか。広告には費用が発生するため、効果的に利用することが大切です。そこで本記事では、求人広告の活用方法について解説します。人材の獲得が急務で悩んでいる担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
求人広告費用をかけて採用活動をするメリット・デメリット
採用活動を行うのに広告を検討する人事担当の方は、多いのではないでしょうか。しかし、広告費をかけて1名も採用できなければ、費用対効果を感じないでしょう。求人広告の使い方を理解した上で、採用活動を行うことが大切です。ここでは、求人広告のメリットとデメリットについて解説します。
メリット
効率良く多くの求職者に自社の情報を届けられるのが、広告のメリットです。求人広告の中には無料のサービスや定額制のサービスがあり、複数人採用しても費用に変更がないケースがあります。広告費が一定のため、採用者1名当たりの広告費が下がります。
また、広告を出すと自社で人材を探す手間が省けます。応募があれば、すぐに採用できる可能性があるのも、広告のメリットです。継続的に利用すると、知見がたまっていき広告内容がブラッシュアップされ、求職者が集まりやすくなるでしょう。
デメリット
求人広告のデメリットは、1人も採用できなかったとしてもコストがかかることです。広告枠の大きさによって掲載場所に違いが出るため、求職者に見てもらえない可能性があります。
また、求人広告の原稿を作成したり掲載時期を検討したりするため、手間がかかるデメリットもあります。ターゲットに刺さらない原稿では、求職者が集まらないことも考えられるため、注意が必要です。
課金方法別|求人広告の掲載費用を比較
掲載期間や料金が異なるため、自社に合う広告を選択することが重要です。ここでは、求人広告の掲載費用についてタイプ別に解説します。自社に合う広告はどのタイプか、確認してみましょう。
無料型
無料型の求人広告とは、その名の通り無料で広告を掲載できるものです。無料型には完全無料型と一部無料型があります。完全無料で利用できるのは、ハローワークです。広告の掲載から採用まで、一切無料で利用できます。
ただし、自社に合う人材が応募してくるとは限らず、欲しい人材に出会えるかは未知数です。一方、一部無料型は広告の掲載は無料ですが、クリックや応募などがあれば費用が発生します。
例えば、検索エンジンを利用したタイプでは、掲載は無料ですが、広告がクリックされると、費用が発生するサービスがあります。一部無料型にもさまざまなサービスがあるため、自社にとってのメリットを第一に検討するのが良いでしょう。
掲載課金型
掲載課金型とは、広告掲載で費用が発生するものです。数万円から数十万円の費用が必要で、掲載期間や広告サイズなどによって料金が異なります。何名採用しても追加料金が発生しないメリットがあります。
ただし、1名も採用できなくても費用が発生するため募集エリアや掲載時期、媒体などを比較検討することが大切です。
クリック課金型
クリック課金型とは成功報酬型の1つで、広告がクリックされると費用が発生するものです。成功報酬型とは、決められた結果が出た場合に費用が発生することを指します。クリック課金型では、クリックされるという結果に対して費用を支払うということです。
1クリックは、数十円から千円程度が相場です。広告がクリックされないと、料金が発生しないため、無駄な費用がかからないメリットがあります。ただし、採用につながらない場合や望まない求職者からクリックされても、料金が発生します。
応募課金型
応募課金型とは、求職者が応募した時点で費用が発生する広告です。数千円から数万円が相場で、初期費用や月々の料金が必要ないのも、応募課金型の特徴です。掲載期間を気にする必要がなく、原稿の修正もできます。掲載だけであれば無料という点がメリットと言えます。
ただし多数の応募があれば、その分費用が高額になるでしょう。応募があれば自社が求める人物に該当しなくても費用が発生するため、注意が必要です。応募上限を設定したり求める人物像を原稿に表記したりして、自社で活躍できる人材が応募する工夫が大切です。
採用課金型
採用課金型とは、採用が決まった時点で費用が発生する広告タイプです。採用者の年収10〜35%程度が料金の相場で、応募課金型やクリック課金型より高額です。例えば、年収500万円の人材を20%で採用すると、100万円の費用が発生します。
採用が決まるまで費用が発生しないため、掲載期間を気にする必要はありません。ただし、大量に採用すると、その分費用がかさみます。そのため、慎重に判断し人材獲得が進まないケースもあるでしょう。
早期退職した場合、返金制度が利用できる媒体もあります。採用基準を明確にした上で採用課金型を利用すると、欲しい人材の獲得につながるでしょう。
媒体別に見る求人広告費用
求人広告にはWEBと紙の媒体があります。それぞれに特徴があるため、自社に合う媒体を選ぶことが大切です。ここでは、WEBと紙の求人広告費用について解説します。
WEB
WEB媒体の広告とは、インターネットに自社の求人を載せることです。WEB媒体の費用は、数万円から数十万円が相場です。インターネット環境さえあれば、どなたでもアクセスできるため、多くの求職者の目に留まることが期待できます。
テキストや画像だけではなく、動画でもアピールできるので、自社の価値観に合う人材からの応募が集まりやすいでしょう。全国各地で募集する企業なら、WEB媒体の求人広告で効率的に採用活動ができます。
紙
紙媒体の求人とは、フリーペーパーや新聞の折り込み広告のことです。紙媒体の費用は、数万円から数十万円が相場です。紙媒体は、特定の地域や業界、読者層にアプローチするのに向いています。
特定の地域で募集を行いたい企業には、紙媒体の広告がおすすめです。また、コンビニや駅など身近な場所にフリーペーパーがあるため、積極的に求職していない層にも訴求しやすいメリットもあります。
求職者別に見る求人広告費用
将来に期待する新卒や即戦力の中途採用、今だけ人手が欲しい場合の派遣など、企業によって欲しい人材はさまざまです。新卒や中途採用など、求職者別に広告を使い分けることが、人材獲得には大切です。ここでは、求職者別の広告費用について解説します。新卒や中途採用だけではなく、派遣やアルバイトについても紹介するので、人事担当の方はぜひ参考にしてください。
新卒
新卒の広告費用は、1シーズンで数十万円程度必要です。広告の利用は、大手や中小など規模を問わず新卒を採用したい企業におすすめできる手段です。新卒を採用するなら、企業の魅力を学生に伝えることが重要となります。
新卒採用を初めて行うなら、担当者と採用設計から入社後の育成まで相談可能な媒体に依頼するのがおすすめです。また、電話で相談できるところもあり、媒体によって特徴はさまざまです。新卒採用は他社と一斉に開始するため、学生が多く登録する媒体を選ぶことが大切です。
中途採用(転職者)
中途採用の広告費用は、およそ数十万円が相場です。ただし、広告の情報量によって料金が異なります。求職者が職種を検索した際に企業ごとの求人内容が表示される掲載分と一社のみを表示する詳細ページでは、広告サイズが異なるため、料金も異なります。
媒体にはそれぞれ特徴があり、自社に合うものを選ぶことが重要です。中途採用者を多く募集する企業は、登録者が豊富な媒体を選ぶのが良いでしょう。また、問い合わせから1週間程度で掲載できる媒体もあります。比較検討した上で、欲しい人材が獲得できる媒体を選びましょう。
派遣
派遣の広告費用は、1年間の掲載で数万円から数十万円必要です。広告を掲載するには、派遣事業の許可番号を取得していることや労働者の派遣であることが条件となります。広告媒体を選ぶ際には、サイトに登録している男女比率や事務やエンジニアなど職種の確認が必要です。
事務やエンジニアなど派遣に強い業種があるため、自社の事業とマッチするか確認した上で掲載しましょう。派遣の媒体では無料でお知らせメールを登録者に配信するなど、ある程度のサポートがつくのも特徴です。
アルバイト
アルバイトの広告費用は、WEBと紙の1週間掲載で数万円が相場です。アルバイトの媒体にもさまざまな特徴があります。例えば、週末の入稿で翌週の初めには掲載できる急な依頼にも対応してくれる媒体もあります。
また、初めて募集を依頼する場合、媒体の担当者が原稿のサポートを行ってくれるところもあるため、欲しい人材が集まる媒体を選びましょう。
求人広告サービスの費用対効果を高めるための選定ポイント
広告を打つだけでは、求職者を集めるのは難しい場合があります。求職者が欲しい情報や競合他社との違いを打ち出すことが、求人広告では重要です。ここでは、費用対効果を高めるポイントについて解説します。広告を打っても求職者が集まらないと悩んでいる人事担当の方は、ぜひ参考にしてください。
掲載料金・その他の利用料などの広告料総額を比較する
求人広告を利用する際には、総額に注目することが重要です。広告掲載費だけではなく、サービス利用料や人材紹介手数料などの諸経費が必要になる媒体もあります。
媒体によってサービス内容が異なるため、自社にとって使い勝手が良かったり求職者が集まりやすかったりする媒体を選びましょう。媒体に支払う料金を他社と比較検討してから広告を依頼することが大切です。
自社が求める人物像を明確化する
応募してもらうには、求職者が「自分に合いそうだ」と感じてもらうことが重要です。自社が求める人物像を明確にした上で広告を掲載すると、自社とマッチする人物からの応募が集まりやすくなります。
求職者目線で自社の求める人物像を掲載するには、最近入社した従業員にヒアリングすることがおすすめです。求める人物像を設定することは、ミスマッチや早期退職を防ぐことにつながります。求人広告の効果を高めるには、求める人物像を明確にしましょう。
種別ごとのメリット・強みを把握する
求人広告には無料や有料、WEBや紙などさまざまな種類があります。求人広告を効果的に利用するには、それぞれの媒体の特徴を検討した上で選択することが欠かせません。
また、来年の人材が欲しいのか今すぐ人員を採用したいかなどによっても媒体の選択は変わります。それぞれの媒体の特徴を把握し、自社が求める人物が採用できる可能性が高い媒体を選ぶのが得策です。
無料のハローワークを活用する
人材が欲しいがコストをあまりかけたくない場合、ハローワークを利用するのがおすすめです。無料で広告が出せる上に一定の条件を満たせば、人材確保等支援助成金や人材開発関係の助成金が受け取れます。
求職者の多くはハローワークを利用しているため、他の媒体より広告が目に留まる可能性が高いです。ただし、求人票の作成は自社で行う必要があるため、手間がかかります。また、自社が求める人物像に合致しない人から応募が来る場合もあります。
ハローワークだけでは採用が難しい場合、求人票の作成を代行してくれたり求める人材が集まりやすかったりする有料媒体の利用も検討するのが良いでしょう。
有料求人広告サービスを比較してコストパフォーマンスを高める
求人広告の費用対効果を高めるには、比較することが重要です。有料求人広告には、さまざまな特徴があり、自社に合うものを選択することで、コストパフォーマンスを発揮しやすくなります。
各サービスには登録者数や年齢、職種に得意分野があるため、自社とマッチするサービスを選ぶことが重要です。また、有料の媒体だけではなく、無料で利用できるハローワークを併用するのもコストを削減できるため、おすすめです。
タイミングを意識する
時期を考えずやみくもに広告を打っても、求職者は「いつも求人してる会社だな」「これだけ求人してる会社の業務はキツいのでは」とマイナスイメージを持つ可能性があります。来年新しい事業を立ち上げる予定だから、今のタイミングで採用を行うなど、計画的な採用が大切です。
また、求職者の応募時期にも気を配る必要があります。正月明けから年度末やGW後などは求職者が増える時期となっています。効果的に求人広告を打つには、タイミングを意識することです。
掲載内容に注意する
単に広告を掲載しただけでは、求職者が集まるのは期待できないでしょう。自社が求める人物像や選考の流れなど、求職者が知りたい情報を掲載すると、求人広告が活用でき人材獲得につながります。
また、若手でも実力があれば昇進できることやワークライフバランスが整っているなど、求職者から見た自社の魅力を明確にしたり、競合他社との違いをアピールしたりすることも大切です。求職者が集まるように掲載内容も重視した求人広告を行いましょう。
まとめ
求人広告を使えば、効率的に求職者を集められるため、利用する企業は多いです。しかし、費用がかかるため、自社が求める人材を獲得できる媒体を利用することが重要です。そのためには、求める人物像を明確にし、サービスを比較検討することが欠かせません。
しかし、自社には適切な広告を判断できる人員が不在で、相談できる人物を探している人事部の方はいるのではないでしょうか。専門家に相談するなら、kimeteを選びましょう。kimeteが開催するイベントには、これまで3,500社を超える企業が参加し、実績は申し分ないです。
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